■ワールドトリガー
第71話「新たなる脅威」
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忍田本部長から衝撃の事実が語られる。
エネドラから得た情報によれば、もうじき3つの惑星国家が玄界に接近するという。
そのうち、ガロプラとロドクルーンの二つの国がアフトクラトルと従属関係にあるようだ。
これらが侵攻をしてくるかは、今の所解ってはいないが、
もし攻めてくるようであれば、迎え撃つ準備が必要だと忍田は言う。
時間的猶予はもうほとんどないための緊急招集。
攻めてくるとしたら、その目的は以前と同じで『高いトリオン能力』を持つ者の捕獲か・・・。
迅の話ではまだ目的については解らないという。
ここ数日、ボーダー内や街中をぶらついてみたが、人々に『さらわれる』や『ころされる』といった未来は見えなかったという。
では・・・攻めて来ると言うのが嘘の可能性は?
エネドラがかく乱させようとしているか・・・
もしくは目的がトリオン能力者の拉致ではない・・・?
例えば技術や情報収集の可能性も考えられるか。
他にもアフトクラトルの捕虜であるヒュースの奪還・・・もしくは処分・・・。
これらの隠密行動も考えられなくもないか。
ガロプラとロドクルーンは特別大きな国ではないらしい。
エネドラは『アフトクラトルが手下をけしかけてくる』という表現をとっており、
その手段などはわかっていないという・・・
忍田本部長は通常の防衛体制に加え、これらの迎撃体制もしていくという。
城戸司令は集まった隊員に、この一件は出来るだけ対外秘に行って欲しいという。
これは市民をむやみに混乱させないための処置だろう。
ついこないだ大規模侵攻があったばかりだからな。
市民の動揺が強まり、ボーダーへの風当たりが強くなれば、計画中の遠征計画もダメになる可能性がある・・・か。
敵の出方にもよるが、出来る限り市民に事態を悟られず、解決出来る事が望ましいと城戸司令は言う。
気付かせないレベルになると、ボーダー内部でも情報統制が必要になってくると風間。
忍田本部長は、作戦はB級以上の隊員で当たらせるという。
迅の予知がキーになってくるだろう。
もちろん大規模侵攻も想定し、A級を中心に対策をとっていくと城戸司令。
東はS級隊員の天羽月彦の力も借りたほうがいいという。
彼は1人で大多数の敵戦力を潰せるだけの実力をもつようだが、極秘作戦向きではないという。
しかし、東は彼が持つサイドエフェクトの力を借りるという。
納得する一同。
一体どんなサイドエフェクトを持っているのか!?
なにはともあれ、今回は迅の未来予知が前提になってくる!
迅も遠征計画を潰されるわけにはいかないと、張り切っている!
その頃玉狛支部では・・・
修が迅をスカウトしたことが小南やレイジの耳に入っていた。
小南はズルいというがレイジは修の判断を買っていた。
迅に断られた今、修は自分の訓練はもちろん、コンビネーションの手数や
トリガーの組み合わせで他に出来る事など、宇佐美にアドバイスを貰いながら
作戦を立てていくつもりのようだ。
レイジさんも色々と相談に乗ってくれそうだし、玉狛は優秀な先輩たちがいて幸せだな。
そんな中、修は迅に言われた『玉狛第2の適任者』について心当たりがないか、レイジと小南に聞いた。
迅以上の適任者・・・二人は心当たりがないようだが。
すると陽太郎が「やれやれ・・・」と口を挟む。
迅が言っていた適任者・・・それはヒュースのことだというのだ。
『!!』
修含め、三人とも『はっ』として、カツ丼を食べるヒュースに視線を向ける。
ヒュースの箸の持ち方ww
絶対食べづらいだろww
捕虜であるヒュースが玉狛第2に入る・・・
そんな事が可能なのか?
後編に続く!
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